オリックスに「掘り出し物」 2度の指名漏れ右腕を専門家絶賛「中継ぎエースになれる」

オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

野球評論家・野口寿浩氏が6日のDeNA戦を視察「下位指名でこんないい選手が」

■DeNA 4ー0 オリックス(オープン戦・6日・横浜)

 リーグ連覇を目指すオリックスで「掘り出し物」を発見? 現役時代にヤクルト、横浜など4球団でプレーした野球評論家の野口寿浩氏が6日のDeNA戦(横浜)のテレビ解説のため来場。一際目を引いたのがドラフト7位の小木田敦也投手(TDK)だ。

 6回から3番手としてマウンドに上がり、2回3安打1失点。嶺井に右翼席へ本塁打を浴びたものの、打者9人と対戦して3三振を奪った。身長173センチとプロ野球選手として決して大きくないものの、野口氏は「球の軌道は武田久に似ている。下から浮き上がるような真っすぐ。何よりスライダーがえげつなかった。伊藤裕は見逃し三振した時に“飛び逃げ”していた。完全に避けてました。それがストライクゾーンに曲がってきて見逃し三振。なかなか打てるものではありません」と大絶賛した。

 秋田・角館高から社会人野球・TDKでプレー。ドラフト指名が解禁された2019年から2年連続で指名漏れを経験した。「これは“掘り出し物”だと思います。昨日はボールが高めに集まっていたけど、球の力が落ちずに低めへ投げることができれば、中継ぎエースにもなれる。勝利の方程式にも入れると思います。下位指名でこんないい投手がいたんだという印象です」。中嶋聡監督と同郷、秋田出身の23歳右腕を褒めちぎった。

 DeNA若手では育成・石川達也投手に熱視線。2020年育成ドラフト1位左腕は6回から2イニングを1安打無失点。「すぐに支配下にしていいと思う。あの緩急は見事。大きい緩いカーブだし、思い切り腕をふって118キロのチェンジアップ。あれはなかなか打てないと思う」と、野口氏は称えていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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