山崎康晃も「どしっとしている」と感心 “まさか”の舟出乗り越えた18歳・小園健太に集まる期待

DeNA・小園健太【写真:町田利衣】
DeNA・小園健太【写真:町田利衣】

小園健太には1軍キャンプで“英才教育”が施された

「近い将来のエース候補」と呼ばれるが、すぐにでも期待したくなる存在だ。DeNAのドラフト1位・小園健太投手(市和歌山高)。三浦大輔監督が現役時代から長年背負った「18」を受け継ぎ、春季キャンプでは育成面を重視されながら1軍に抜擢されるなど、高いレベルの中で“英才教育”が施された。

 2月、キャンプ地の沖縄・宜野湾を訪れた。投手陣がノックを行うサブグラウンド。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から少々離れた場所からの取材だったとはいえ、小園を探すのに少しの時間を要した。

 それほどまでに、すでにチームに馴染んでいるように見えた。ルーキーとは思えない雰囲気があり、先輩たちと会話し笑顔を見せる表情も、何年か在籍している選手のようだった。

 チームには2014年の山崎康晃以来、今永昇太、浜口遥大、東克樹、上茶谷大河と毎年大卒新人投手がドラフト1位で加わっていた。春季キャンプでは2年目となった“先輩”がルーキーに様々なことを教え、伝統を受け継いでいくのは恒例となっていた。しかし高卒投手のドラフト1位での獲得は球団にとっても10年ぶりのこと。しかもキャンプ1軍。それは周囲にとっても経験のないことだった。

 当然、全て同じメニューをこなすわけではない。別メニューも多く、ブルペンに入る回数も限られた。中心選手である山崎は「僕にとっても初めてだったので、新鮮というか、どういう子なんだろうって最初は冷静に見ていました」と言った。

 それは、すぐに驚きと感心に変わっていったという。「非常に落ち着いていますよね。高校生らしくないというか、どしっとしている。また違った雰囲気の子が入ってきたなと感じています」。さらに「慣れるのが早いし、いい意味でチームに溶け込むのが早いですよね。という意味では、横浜に非常に合っている、マッチしているのかなと思います」と頼もしい新戦力に目を細めた。

3月から2軍合流、課題は「再現性であったりバランス」

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