中日の右翼は岡林で決まりか、ハム4年目は覚醒の予感… OP戦でアピールする若手野手

中日・岡林勇希、日本ハム・万波中正、ロッテ・高部瑛斗(左から)【写真:荒川祐史、小西亮】
中日・岡林勇希、日本ハム・万波中正、ロッテ・高部瑛斗(左から)【写真:荒川祐史、小西亮】

ソフトバンクの高卒2年目・井上は8日の巨人戦で1本塁打5打点

 3月25日にセ・パ同時開幕する今年のプロ野球。オープン戦も各球団残り10試合以下となり、ポジション争いや1軍生き残りをかけた争いは佳境を迎えている。ここでは昨季までの実績は少ないもののオープン戦でアピールを続ける若手野手を紹介する。(成績は全て3月8日時点)

 昨季まで2年連続2位のロッテで、外野のレギュラー争いに参入しているのが3年目の24歳、高部瑛斗外野手だ。8日の日本ハム戦(鎌ケ谷)で5打数4安打の固め打ち。オープン戦の打率.429(21打数9安打)で12球団トップに躍り出た。昨季は1軍で33試合出場、打率.145に終わったが、2軍では28盗塁をマークしてタイトルを獲得。このオープン戦でも3盗塁を決めている。ロッテの外野陣はマーティン、荻野、藤原、岡、角中、和田ら実力者がひしめくが、一気に定位置奪取なるか。

 新庄剛志監督が就任した日本ハムでは高卒4年目の21歳、万波中正外野手が“ブレーク中”だ。規定打席には到達していないが、ここまで打率.438(16打数7安打)をマークし、3本塁打は巨人・岡本和と並んでトップ。OPSは1.125を記録している。6日の巨人戦では札幌ドームのバックスクリーンに叩き込んで指揮官を驚かせ、8日のロッテ戦(鎌ケ谷)では同点の代打3ランを放った。日本ハムでは2年目の今川優馬外野手も打率.300(10打数3安打)2本塁打と持ち前の長打力でアピールしている。

 V奪回を狙うソフトバンクでは高卒2年目の井上朋也内野手が打率.364(11打数4安打)、1本塁打6打点、OPS1.273をマーク。8日の巨人戦(宇部)では4打数2安打1本塁打5打点の活躍で、開幕1軍へ猛アピールした。昨季最下位の西武では、高卒6年目の鈴木将平外野手が存在感を示している。ここまで打率.364(11打数4安打)、出塁率.563をマーク。「1番・中堅」で出場した8日のDeNA戦(横浜)では3打数2安打2四球と気を吐いた。

 立浪和義監督が就任した中日では、高卒3年目で20歳の岡林勇希外野手がアピールを続けている。オープン戦全7試合に1番か2番で先発出場。無安打に終わったのは1試合だけで、打率310(29打数9安打)をマークしている。右翼を争う1学年上の根尾昂を一歩リードしている格好だ。同期入団の石川昂弥内野手ともにレギュラーを手にすれば、チームは活性化するだろう。

 昨季最下位のDeNAでは4年目の23歳・知野直人内野手が遊撃手争いに割って入っている。ここまで7試合に出場。打率は.200(20打数4安打)だが、打棒への期待は高い。遊撃の最有力候補とされている高卒3年目の森敬斗が故障離脱。大和、柴田、倉本らとの遊撃争いが注目される。外野では高卒6年目の細川成也がここまで2本塁打。チーム屈指のパワーヒッターがアピールを続けている。

(Full-Count編集部)

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