新労使協定の締結もコミッショナー「ファンに謝りたい」 選手会との不和認める

会見を行ったロブ・マンフレッドMLBコミッショナー【写真:AP】
会見を行ったロブ・マンフレッドMLBコミッショナー【写真:AP】

ロックアウト99日目で解除、14日キャンプイン

 メジャーリーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは会見を開き、選手会と新労使協定の締結で合意したと発表した。「メジャーリーグ・ベースボールが戻り、162試合シーズンを行えることを宣言できることに、心から喜んでいます」と語った。米スポーツ局ESPNのマーリー・リベラ記者ら米メディアが伝えている。

 レギュラーシーズンの開幕は4月7日(同8日)。ダブルヘッダーは9イニング制で行われ、162試合開催される。それでも、ファンの間で混乱を招き、マンフレッド氏は「まずはじめに、ファンの皆様に謝罪したいと思います。ここ数か月は困難な時間が続いていました。不透明なことが多くありました」と謝罪の言葉を口にした。

 ロックアウト99日目でようやく解除。当初から年俸総額の課徴金(ぜいたく税)など問題は山積みだったのにも関わらず、昨年12月初旬から両者に動きはなかった。マンフレッド氏は「私がすべきことの1つが選手と良好な関係を促進することです。それをこれまでに試みてきました。それについては、うまく行ってなかったと個人的に思っています」と選手会側とギクシャクしていたことを認めた。「小さな一歩から始まると思います。だからこそ私はトニー(クラーク専務理事)に電話をかけ、彼と共に協力していく強い気持ちを伝えました。この先私にとって、優先すべきことになるでしょう」と今後を見据えた。

 一方の選手会のトニー・クラーク専務理事は「現在プレーする選手たちにとってだけでなく、今後プレーすることになる世代にとっての権利と利益を改善させるであろう大きな進歩。我々、選手会は歴史上2番目に長い中断期間を耐えました」と声明を出した。

 球団施設の利用が可能となり、スプリングトレーニングは13日(同14日)にアリゾナ、フロリダ両州でスタートし、オープン戦は3月17日(同18日)に開始される見込みだ。昨年12月初旬から凍結されていた移籍市場も解禁。広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手、マリナーズからFAの菊池雄星投手ら日本選手の去就に注目される。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY