鈴木誠也はポージーの後釜に“最適” ジャイアンツの地元メディアが獲得を推すワケ

広島からポスティングを利用してメジャー移籍を目指している鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島からポスティングを利用してメジャー移籍を目指している鈴木誠也【写真:荒川祐史】

「日本からやって来るこれまでの選手の中で屈指の打者」

 メジャーリーグ機構(MLB)と選手会は10日(日本時間11日)に新労使協定で合意に達し、昨年12月から続いていたロックアウトが解除。凍結されていた移籍市場が再び動き出すことになった。広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手の新天地はどこになるのか。米メディア「NBCスポーツ・ベイエリア」はジャイアンツがぴったりだとして、その理由をあげている。

 ジャイアンツはロックアウト突入前に鈴木とオンラインで面談しており、「(鈴木側との交渉を求める球団の)最前列にいることになる」と記事は指摘。通算1500安打をマークし、2012年にMVPに輝くなど長くチームを牽引してきたバスター・ポージー氏が昨季限りで現役引退したことから、鈴木は「打線の中軸に必要な右の長距離打者。日本からやって来る決断をしたこれまでの選手の中でも屈指の打者」と評価する。

 鈴木は昨季広島で132試合出場、打率.317で2度目の首位打者を獲得し、自身最多の38本塁打をマークした。「NPBは(MLBに次いで)世界で2番目にレベルの高いプロリーグ」とした上で、日本でこれまでに見せた打撃力に着目した。

 昨季の平均打球速度(初速)は91マイル(約146キロ)で、2021年シーズンのジャイアンツでは3番目に相当するという。さらに米メディア「CBSスポーツ」の分析結果を引用し、打球の傾向は昨季ナ・リーグMVPのブライス・ハーパーや2019年本塁打王のピート・アロンソ、昨季33本塁打のオースティン・ライリーらに「似ている」としている。

 鈴木の契約について、米スポーツ専門局「ESPN」は4年4800万ドル(約56億円)、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は5年5500万ドル(約64億円)と予想している。果たして新天地はどこになるのか。その時は迫っている。

(Full-Count編集部)

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