340億円の新設課税ラインも関係なし メッツ大富豪オーナーがもくろむさらなる補強

メッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏【写真:Getty Images】
メッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏【写真:Getty Images】

新労使協定で設定された課税ライン4段階目は約340億円

 メッツは12日(日本時間13日)、アスレチックスから右腕クリス・バシットを獲得した。ロックアウト前にはマックス・シャーザー、スターリング・マルテら大物選手を獲得するなど積極補強に動く。米メディアは、メッツのオーナー・スティーブ・コーエン氏が、新設された税率80パーセントの年俸総額ラインを気にせず補強を続けることを取り上げた。

「CBSスポーツ」は、課税ライン4段階目の年俸総額2億9000万ドル(約340億円)について、超える可能性を聞かれたコーエン氏が「おそらくそうなるだろう」と答えたと報じた。

 新労使協定で設定された今年のぜいたく税の課税のラインは2億3000万ドル(約270億円)、2億5000万ドル(約294億円)、2億7000万ドル(約317億)、2億9000万ドルと4段階あり、段階があがるごとに税率も20%、32%、62.5%、80%と上がっていく。

 地元紙「ニューヨーク・ポスト」によれば、新労使協定で新設されたぜいたく税の4段落目の課税ラインは年俸に大金を投じるチームを標的にしたもので、別名“コーエン税”と呼ばれる。しかし当のコーエン氏は動じず、優勝するためのチーム作りに邁進している。

 アスレチックスから右腕クリス・バシットをトレードで獲得、リリーフのアダム・オッタビーノとFA契約した現時点で、メッツの年俸総額は約2億8500万ドル(約335億円)。さらなる救援投手の補強を狙っており、打者も1人獲得する可能性があるという。

 球界一の資金力を誇るオーナーであるコーエン氏の推定総資産は、フォーブス紙によれば160億ドル(約1兆8800億円)。“コーエン税”と呼ばれていることにも「それは知っているよ。自分としては、橋か何かに名前がつくよりはいいと思っている」と気にする素振りを見せなかった。

(Full-Count編集部)

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