シャーザーがメッツ姿で初の投球練習 投手コーチは精密制球に太鼓判「非常にハイレベル」

メッツのマックス・シャーザー【写真:Getty Images】
メッツのマックス・シャーザー【写真:Getty Images】

ヘフナー投手コーチが見守る中、約10分で45球を投じた

 マックス・シャーザー投手がメッツのTシャツとユニホームを着用して初めて、ジェレミー・ヘフナー投手コーチが見守る中でマウンドから投球練習を行った。地元紙「NYポスト」は「ヘフナーコーチがシャーザーがメッツ投手陣にもたらすものを自身の目で確認」として、順調な調整を続けるシャーザーについて取り上げた。

 12日(日本時間13日)の朝、ヘフナー投手コーチは、シャーザーのブルペンでの投球練習時にヘルメットもエルボーガードもつけずに打席に立った。シャーザーは「インハイ」「アウトロー」なコースや球種を宣言して投球。10分ほどで45球投じ、捕手の構えたところに次々とドンピシャに球が吸い込まれると、ヘフナーコーチは納得するようにうなずいたという。精密な制球について、シャーザーは「誰だってブルペンなら思うところに投げられる」と言った。

 シャーザーはオフに3年1億3000万ドル(約153億円)でメッツと契約。年平均4330万ドル(約50億円)はMLB史上最高額だ。ヘフナーコーチは「史上最高な投手の1人だが、この2週間労使交渉に奔走していたとは思えないくらい、(今日のブルペンは)集中力が高かった。プロセスやルーティンやブルペンに関する考え方は変わらない。(シャーザーは)デグロム同様、非常にハイレベルなところで、メジャーの打者をアウトに取るには何をすべきか分かっている」と改めて信頼を口にした。

 ドジャースに在籍していた昨年、プレーオフに入り12日間で4試合に登板した影響から腕に疲れが溜まり、リーグ優勝決定シリーズ第6戦は先発できなかった。しかし右腕は怪我ではないと主張。11日(同12日)に初めてシャーザーと会ってキャッチボールしたヘフナーコーチは、力を抜いた状態ではあったが、シャーザーの球は伸びがあったとし、「ポストシーズンで起きたことの悪影響は何ひとつ残っていない」という本人の言葉を裏付けた。

 現役最多タイ3度のサイ・ヤング賞を受賞している実力者も、まだまだ技を磨き完璧を追い求めている。長引いたロックアウトも明け、4月7日に開幕を迎える。すでに試合形式で3イニング50球を投げたシャーザーは、開幕から100球を投じられるペースで調整中。7月には38歳となるが「気持ちは若く、体調は“とてもいい”そうだ」と期待を寄せた。

【実際の映像】メッツの練習着で投球練習する最強右腕シャーザー

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY