NPB引退から早2年 冷めぬ野球愛、最速160キロ元巨人助っ人の現在地
マシソンの指導に目を輝かせる選手たち「とにかくしっくりくる」
8年間プレーした巨人でブルペンを支え続け、カナダ代表としてWBCに3度出場したスコット・マシソン元投手。160キロに達する剛速球とチームへの献身で日本のファンからも愛された助っ人は、現在米フロリダ州で家族と共に生活しながらアマチュア世代を指導する日々を送っている。地元メディアが、選手たちの力を引き出す敏腕指導者“マシソンコーチ”に注目した。
ボランティアコーチとして地元高校生を指導して2年目を迎えるマシソン氏に迫ったのは、フロリダのローカル紙「The Laker Lutz News」だ。記事では、MLB(マイナー時代含む)とNPBで合わせて17年間マウンドに上がった同氏から指導を受けることは「財産」だというチームの監督の談話を紹介している。
「彼がいてくれるのは本当に幸運なこと。成功するために一生懸命プレーすることの大切さを教えてくれる。彼の考えを忠実に守ることで、選手たちは自信がみなぎっている」
指導を受ける生徒たちも、目を輝かせる。投手のジョニー・アルバレス君は腕の使い方を教わったことで球速も制球力も向上したといい、「何がOKで、何がダメなのかを教えてくれます。大きな影響を与えてくれる」と感謝する。他の投手も「球が速くなりました。下半身をどう使うかを教えてくれて、とにかくしっくりきます」と語っており、マシソン氏の指導を受けたことで確かな成長を実感している。