四球を出しても無問題… 真価問われる西武の“第2エース”は「去年と全然違うのは確か」

日本ハムとのオープン戦に先発した西武・今井達也【写真:荒川祐史】
日本ハムとのオープン戦に先発した西武・今井達也【写真:荒川祐史】

昨季は自己最多の8勝も両リーグを通じワーストの99四球

■西武 4ー1 日本ハム(オープン戦・15日・ベルーナドーム)

 西武の今井達也投手は15日、本拠地ベルーナドームで行われた日本ハムとのオープン戦に先発し、4回で3四球を与えながら2安打無失点に抑えた。今季の公式戦初登板は2週間後の29日、敵地・札幌ドームで行われる同じ日本ハム戦が濃厚。昨季は自己最多の8勝(8敗、防御率3.30)を挙げたが、先発の柱のひとりとして計算される今季、初の2桁勝利はむしろ最低限のノルマだろう。

「また四球を出したね……」。辻発彦監督は試合後、思わず苦笑した。今井は昨季、セ・パ両リーグを通じてワーストの99四球を記録した。

 初回先頭の高浜に、いきなり四球を与えたが、続く近藤を外角高めの152キロ速球でニゴロ併殺打に仕留めた。2回1死では、浅間に対して1球もストライクが入らず四球で歩かせ、続く新外国人のヌニエスにも右前打を浴びて一、三塁とされたが、渡辺をスライダーで浅い右飛、清水をカットボールで三ゴロに打ち取って粘り切った。ストレートの最速は155キロを計測し、カットボール、スライダー、チェンジアップも効果的だった。

 今井自身、3四球に関しては「そんなに気にしてないです」。その代わりにこだわっているのが、直球の質。「立ち上がりは力任せになってしまった。力み倒して投げて、質のいい真っすぐが行っていなかった」と反省。昨季はそのストレートのキレを増そうと“脱力投法”を心掛けたが、今年は「力み過ぎず、抜き過ぎず、丁度いい力量で投げたい」と試行錯誤を繰り返している。

 辻監督は「もう少しストライクで勝負してほしいけれど、去年と全然違うのは確か。去年まではボールが先行すると、ストライクを取りに行こうとして腕が下がったり、フォーム自体が変わってしまっていた。今年はフォームが固まりつつあるので、それほど心配していない」と評価している。そして、「今井は成長していますから、こっちはもう、四球を出しても抑えてくれればいいという気持ちでいますよ。だから今年はめげずに1シーズン投げ抜いてほしい。そうすれば勝ちもついてくる」と背中を押す。

 今井の先発が予想される29日は、開幕後2カード目の頭で、開幕投手の高橋に次ぐ第2エースの扱いを意味する。昨季最下位からの巻き返しを誓う西武の、キーマンのひとりだ。2016年の夏の甲子園優勝投手は今年、豊かな才能をどこまで開花させるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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