中田翔、落合博満以来の両リーグ打点王なるか 「今までと違う」を裏付けるOP戦成績

巨人・中田翔【写真:荒川祐史】
巨人・中田翔【写真:荒川祐史】

体重112キロのボディーでオープン戦は打率.355、3本塁打、8打点

 巨人・中田翔内野手が完全復活を予感させる仕上がりを見せている。ここまでオープン戦では11試合出場して打率.355、3本塁打、8打点と好調をキープ。4試合連続安打中と結果を出している。

 慣れ親しんだ「4番」でも結果を出した。16日の中日戦(バンテリンドーム)では4回に先制タイムリーを放つと、6回に左越え3号3ラン。岡本和がスタメンを外れた一戦でチームの全4打点を叩き出した。開幕カードの前哨戦となった15日からの中日2連戦で6打数3安打4打点と結果を出した。

 昨年オープン戦は打率.250、4本塁打、8打点だったが、「キャンプ中から動けるコンディションではなかった」と腰痛を抱える中での調整だった。今年と同じ体重112キロでキャンプを送った2020年はオープン戦で打率.344、3本塁打、9打点。オープン戦から早い仕上がりを見せ、3度目の打点王に繋げた。キャンプ中に「今までとレベルが違う。2年前と同じぐらいじゃないですか」と語っていた中田。このまま心身ともに充実した状態で開幕を迎えることができそうだ。

 本拠地が札幌ドームから狭い東京ドームとなったことも成績アップへ追い風。2020年に記録した自己最多31本塁打の更新はもちろん、打線の兼ね合い次第では落合博満以来、史上2人目の両リーグ打点王も見えてくる。チームはメジャー通算96本塁打のグレゴリー・ポランコが加入したが、中田の復活は何よりの補強。日本屈指の長距離砲はどこまで成績を伸ばすのだろうか。

(Full-Count編集部)

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