日本でつかんだ「正しい方向」 元ハム助っ人右腕が目指す“マイコラス・ドリーム”

日本ハムで活躍したドリュー・バーヘイゲン【写真:石川加奈子】
日本ハムで活躍したドリュー・バーヘイゲン【写真:石川加奈子】

カージナルスと2年契約のバーヘイゲンがオープン戦で好投

 昨季まで日本ハムで2年間プレーしたドリュー・バーヘイゲン投手は、2年総額550万ドル(約6億6500万円)でカージナルスと契約した。3年ぶりメジャー復帰を果たした右腕は20日(日本時間21日)のメッツとのオープン戦に2番手で登板し、2イニングを無安打3奪三振無失点と好投。MLB公式サイトは、巨人を経てメジャーに復帰して成功したマイルズ・マイコラス投手と「似たようなことが起きるかもしれない」と伝えている。

 2015~17年に巨人に在籍したマイコラスは2018年にカージナルスへ。同年に18勝を挙げて最多勝のタイトルを手にすると、翌2019年春に4年総額6800万ドル(約82億2300万円)で2020~23年の契約を結んだ。バーヘイゲンにとってメジャー復帰登板となった20日のオープン戦は、奇しくもマイコラスの後を受けてマウンドへ。2イニングを3人ずつで退けた投球内容に、記事は「(先発ローテ)5枠目に向けた最初のオーディションで効果的な投球を見せた。カージナルスで、この夏に(マイコラスの時と)似たようなことが起きるかもしれない」と伝えた。

 タイガース時代の2014~19年は主に救援で127試合に登板したバーヘイゲン。日本ハムでは先発を務め、2年間で13勝14敗、防御率3.51をマークした。「アメリカでは『通用しなかった』という現実を受け入れなけばならなかった。だから『(日本で)投球を改善させるぞ』と取り組んできた。(日本での)2年間、週に1度先発して徐々に良くなっていった。正しい方向へ良い一歩を踏み出すことができた」と振り返っている。

 初登板でリンドーア、アロンソ、カノというスーパースターから三振を奪った投球に、カージナルスのオリバー・マーモル新監督も「素晴らしい仕事をした。あのカーブは通用する」と高評価。「海外に行ってキャリアを終える選手もいれば、ここ(米国)に戻ってチャンスを得る選手もいる。私たちは上手くいったケースをこれまで見てきた」と話す。マイコラスに続いて日本経由でサクセスロードを歩めるか。今季のバーヘイゲンに注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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