鈴木誠也、ライブBPで昨季11勝左腕から快打 指揮官「OP戦にすぐにでも出場できる」

ライブBPに臨んだカブス・鈴木誠也【写真:木崎英夫】
ライブBPに臨んだカブス・鈴木誠也【写真:木崎英夫】

ドリュー・スマイリーと“対戦”、左翼線への安打と空振り三振だった

 カブスのデビット・ロス監督が22日(日本時間23日)、報道陣との朝の定例会見で鈴木誠也外野手のオープン戦デビューについて言及。「今、すぐにでも出場できる状態にあるが、本人がもう少し準備に時間を割きたいようだ」と説明した。マイナーの練習試合に出場し、実戦の調整をする選択肢については「ライブBP(実戦形式のフリー打撃)で調整のピッチを上げる名のある投手たちが多く集まってきたので、彼にはいいタイミングだ」と見解を示した。

 ロス監督の言う通りの舞台設定だった。この日のライブBPのマウンドに上がったのは、昨季、ブレーブスで11勝を挙げた技巧派左腕のドリュー・スマイリー。鈴木はここまで4日連続で実戦形式の打撃練習を行ってきたが、一線級の投手との対峙はなく、しかも右腕ばかり。現時点での状態を測るにはこの上ない対決が実現した。

 結果は、左翼線二塁打と空振り三振の2打数1安打。1打席目はカウント0-2からの3球目、内角速球を引っ張った。2打席目はカウント2-2から5球目のチェンジアップを空振りした。だが、その3球前にはしっかりと見極め、この打席でチェンジアップを3球目に収めた。

 同監督は「すべてを鑑みて最終判断したらお伝えするが、オープン戦にすぐに出てもいいくらいの状態。彼がまだそれを受け入れたくはないという感じかな」とあくまでも鈴木の意思を尊重する形となっていることにも触れた。

 鈴木は実戦形式の打撃練習を終えると、通訳を交えてハリス外野守備兼走塁コーチと意見交換した。守備についても同コーチの仕草からアドバイスを受けた様子で、オープン戦出場に向け、走攻守あらゆる準備に余念がない。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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