日本ハムを専門家が相次ぎ“最下位予想”も… 期待するビックボスの不気味さ

日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

元ハムの野口氏「若い選手は期待できても計算はできない」

 プロ野球の2022年シーズンが、いよいよ25日に開幕する。パ・リーグでキャンプ、オープン戦と注目を集めてきたのが、新庄剛志あらため“ビックボス監督”。主力がチームを離れて生まれ変わろうとする中、専門家たちの予想は最下位が多い。下馬評を覆す戦いができるのか、注目が集まる。

 オープン戦では万波中正外野手が5本塁打を放つなど若手が目立ったのも確かだが「若い選手は期待できても計算はできない。オープン戦で徹底的に分析される」。そう言うのは、現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)で捕手として21年間活躍した野球評論家の野口寿浩氏。まだシーズン通じて結果を残せていない選手たちに、チームの命運を握らせるのは酷とみる。

 オフには西川遥輝外野手や大田泰示外野手、秋吉亮投手が「ノンテンダー」となり退団。プロ通算219勝を挙げたレジェンド左腕の山本昌氏は「戦力ダウンは否めない」と言う。反面、稲葉篤紀GMのもと3年計画で強化を図っている戦略が見えるといい、今季の低迷は“投資”と見ている。

 ただ、勝ち負け関わらず注目されるのは確か。現役時代にヤクルト、楽天で名外野手として鳴らし、ゴールデングラブ賞7度を誇った野球評論家・飯田哲也氏は「誰に注目するかと言われれば、選手ではなく、新庄監督と答えるしかない」と期待する。山本氏も「ビッグボスは、エンターテインメントを考えながら戦力アップも図ろうとしているところがすごい」と球界全体を盛り上げる立役者に感謝する。

 オープン戦から枠にとらわれないサプライズの連続だったビックボス監督。シーズンでは一体、どんな野球を展開するのか。その“不気味”も、パ・リーグを賑わす一因になるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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