「頑張ろう」は禁句、鼻緒切れたら「ラッキー」 新庄ビッグボス流の“超ポジティブ思考”

日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

“ガラポン打線”などキャンプ、オープン戦と話題を独占

 いよいよプロ野球が開幕する。春季キャンプ、オープン戦と話題を独占してきたといえるのが日本ハムの新庄剛志監督だろう。昨年11月の就任会見で「日本ハムを変えていくし、僕がプロ野球を変えていきたい」と宣言した通り、球界の慣例を破りまくっている。

 キャンプでは野球以外の分野からも“臨時コーチ”を続々招聘。実戦では守備位置をシャッフルし、最後まで出場機会が固定された選手はいなかった。抽選で先発メンバーを決める“ガラポン打線”はオープン戦最終戦でも敢行し、ファン投票による人気順で打線を決めたこともあった。23日には開幕投手をSNSで公表し、ドラフト8位ルーキー・北山を指名した。

 奇想天外なアイデアを生むビッグボスの考え方は、常に前向きだ。「宝物」のファンを思い、楽しませることを考える。もちろん、自身も楽しんでいる。チームには「頑張ろう」を禁じ、合言葉は「楽しもう」。育成から支配下を掴んだ古川の会見に出席した際、「頑張っていきます」と決意表明した右腕にすかさず「“頑張っていきます”ではなく“楽しんでいきます”ね!」と明るく突っ込んでいた。

「ルーティンに頼る選手は大した選手いないよ」

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