OP戦最下位でも「原監督の考え通りに動けば優勝できる」 元参謀が明かすV予想の理由

巨人・原辰徳監督【写真:荒川祐史】
巨人・原辰徳監督【写真:荒川祐史】

岡崎郁氏「原監督はいつも最悪の事態を想定している」

 25日に開幕するプロ野球。原辰徳監督率いる巨人は、昨季リーグ3連覇を逃し、今季オープン戦も4勝11敗2分でヤクルトと並び最下位に終わった。果たして大丈夫なのだろうか……。原監督の下で1軍ヘッドコーチ、2軍監督を務めた経験を持つ岡崎郁氏は、指揮官の“リスクマネジメント力”を理由に、古巣を優勝候補の「本命」に推している。

「選手は毎試合勝利を目指してやっているし、コーチ陣は“こうなってほしい”と希望的な見方をしがち。けれど、原さんはいつも最悪の事態を想定し、こうなったらこうしようと考えている」と岡崎氏は証言する。

 監督在任通算15年で、リーグ優勝が実に9回、日本一にも3回輝いている。2008年には首位・阪神に最大13ゲーム差をつけられながら、「メークレジェンド」と呼ばれる大逆転劇を演じた実績がある。岡崎氏は「例えば6月までは勝率5割でいい。8、9月から鞭を入れて2勝1敗で行こう──という風に、選手に余力を残した状態で第3コーナーから第4コーナーへ向かえるような監督は、今のセ・リーグでは原さんしか思い浮かばない」と言う。

 岡崎氏がヘッドコーチを務めた2012年には、ペナントレースで2位・中日に10.5ゲーム差をつけ圧勝。ところが、中日とのCSファイナルステージでは第1戦から3連敗を喫し、あと1敗で敗退という土俵際まで追い込まれた。それでも原監督には慌てる様子が微塵もなかったという。「人間は想定外のことが起きるとパニックを起こすが、想定内の幅が広い。想像力が凄いのだと思う」と感嘆。結局、その後3連勝でCSを突破し、日本シリーズでも日本ハムを破り頂点を極めた。

原監督は「自分を俯瞰して見られるのかもしれない」

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