オリ山岡、ロッテ種市、西武若林… 故障を経て今季完全復活を目指すパの6選手

ロッテ・種市篤暉【写真:荒川祐史】
ロッテ・種市篤暉【写真:荒川祐史】

ロッテ種市篤暉は2020年にトミー・ジョン手術を受けた

・種市篤暉投手(ロッテ)

 種市は八戸工大一高から2016年ドラフト6位でロッテに入団。18年に1軍デビューを果たしたが0勝4敗、防御率は6.10に終わった。19年はシーズン途中から先発ローテに定着して8勝、奪三振率10.41という数字を記録した。20年も開幕から先発ローテに加わり、7月25日にはプロ初完封を達成するなど本格ブレークの兆しを見せていたが、8月に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けた。1年以上に及んだリハビリを乗り越え、今年のキャンプではB班でブルペン入り。現在は実戦復帰に向けて、着実に調整を進めている最中だ。

・山岡泰輔投手(オリックス)

 山岡は東京ガスから2016年ドラフト1位でオリックスに入団。ルーキーイヤーの17年から先発ローテーションに定着。19年には13勝4敗で自身初タイトルの最高勝率賞を獲得するなど主力投手としての地位を固めつつあった。20年は12試合で防御率2点台と投球内容は安定していたが、序盤でわき腹を痛めて長期離脱を強いられた。昨年も右肘を痛めて長期離脱。SMBC日本シリーズ第5戦で約5か月ぶりに登板し、勝利投手となった。山岡が山本由伸投手に次ぐ右の先発として復活を果たせば、投手王国と呼べるだけの先発陣の形成も現実味を帯びてくる。

・ジュリスベル・グラシアル内野手(ソフトバンク)

 キューバ出身のグラシアルは2018年にソフトバンク入団。19年はキューバ代表への合流もあって規定打席には達しなかったが、28本塁打を記録。日本シリーズではMVPに輝いた。20年は故障もあり前年より成績を落としたが、主軸打者としてリーグ優勝と日本一に貢献した。21年は開幕から好調を維持していたが、5月に右手指を骨折して残りのシーズンを棒に振った。今季は2月上旬にキャンプに合流し、オープン戦は14試合で打率.353の成績を残している。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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