新庄ハム沈めた逆転グランドスラム 鷹ガルビスの“男前過ぎる”キャラクター

8回に逆転満塁本塁打を放ったソフトバンクのフレディ・ガルビス【写真:藤浦一都】
8回に逆転満塁本塁打を放ったソフトバンクのフレディ・ガルビス【写真:藤浦一都】

開幕前に2軍戦出場を命じられるも「チームのためならどこへでも行く」

■ソフトバンク 4ー1 日本ハム(25日・PayPayドーム)

 ソフトバンクが劇的な逆転勝ちで開幕戦を飾った。25日に本拠地PayPayドームで行われた日本ハムとの開幕戦。1点ビハインドで迎えた8回2死満塁で新助っ人のフレディ・ガルビス内野手が起死回生の逆転グランドスラム。来日初本塁打が大逆転勝利を呼ぶ一打となり、ガルビスも「最高の瞬間、最高の試合。絶対に忘れられない試合になる」と喜んだ。

 重苦しい空気を振り払う一打だった。7回までゼロ行進。新庄剛志監督が繰り出す奇策にハマり、なかなか得点を奪えずにいた。1点ビハインドのまま迎えた8回。先頭の松田が右前安打で出塁。代打の牧原大が四球、三森が左前安打で続き、満塁のチャンスを作った。ここで打席が巡ってきたのが、途中出場のガルビスだった。

「とにかくしっかりコンタクトする、いい当たりをすることを意識していた」。代わったばかりの7番手・西村が投じた2球目だった。低めの変化球を捉えた打球は右翼ホームランテラス席へ。劇的な一打に沸く本拠地。「最高の当たりになって良かった。最高の気分でした」。悠然とダイヤモンドを一周した。

 期待の助っ人として来日するも、実戦が不足。20日のオープン戦最終戦を終えると、ウエスタン・リーグに出場するために、メジャー通算1102試合出場を誇るバリバリのメジャーリーガーは由宇に向かった。ただ、そんなことをガルビスは意にも介さない。「僕は勝つために、勝利に貢献するために来た。自分で調整する必要があるのであれば、どこへでも行きますし、何でもやります。それがチームのためになるのなら」。どこまでも男前だ。

 開幕スタメンから外す決断をした藤本博史監督も驚く活躍。開幕前日にガルビスと面談し、スタメンから外すことを伝えていた。「オープン戦は自分の中で餌撒きと言っていた。開幕すれば、スイッチを切り替えられるとも話していた。代打でも使っていって状態を上げていってもらおうと思っていたら、開幕からスイッチ入ったね。すごい活躍してくれました」と目を見開いた。

 劇的な一打で開幕戦を勝利に導いたガルビス。初のお立ち台では「ガルちゃんピース!」という決め台詞まで披露し、ホークスファンに強烈なインパクトを与えてくれた。

【実際の映像】表情見えない新庄監督…鷹ベンチは大興奮したガルビスの逆転グランドスラム

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