西武ドラ1隅田、新人白星“一番乗り” 初登板・初先発で7回1安打無失点の快投

プロ初登板で初勝利を挙げた西武・隅田知一郎【写真:宮脇広久】
プロ初登板で初勝利を挙げた西武・隅田知一郎【写真:宮脇広久】

山川“どすこい”先制1号3ランで援護…隅田はジャンプして大喜び

■西武 5ー0 オリックス(26日・ベルーナドーム)

 西武のドラフト1位ルーキー左腕・隅田知一郎(すみだ・ちひろ)投手が26日、本拠地ベルーナドームで行われた開幕第2戦のオリックス戦に先発し、7回98球で1安打5奪三振無失点の快投。プロ初登板・初先発・初勝利をマークし、今季12球団の新人で一番乗りの白星を挙げた。チームは5-0で完勝し、昨年6戦6敗と苦手にしていたオリックス先発の左腕・宮城大弥投手に土をつけた。

 隅田は立ち上がりから最速150キロの速球を主体に、スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップ、フォークなど多彩な変化球をコーナーに決め、相手に的を絞らせなかった。

 新人を打線が援護。“天敵”の宮城に対し、初回1死一、三塁で4番・山川穂高内野手が左中間席へ今季1号3ランを放って先制した。その瞬間、隅田はベンチ前で思わずジャンプして大喜び。スタンドの観客も、山川のどすこいパフォーマンスに沸いた。4回には栗山巧外野手の中犠飛で1点を追加した。

 隅田は4点リードの6回2死走者なしから、2年連続首位打者の吉田正をこの日2つめの四球で歩かせたが、続く昨季の本塁打王・杉本をカウント3-2から、低めのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「ヨッシャー」。思わず雄叫びを上げながら左手でグラブを叩き、何度か飛び跳ねた。

 昨秋のドラフトで4球団の1位指名が競合した大物新人が、昨季42年ぶりの最下位に沈んだチームの今季初白星、天敵討ちに貢献。長年“左腕不足”に悩まされていた西武にとって、まさに救世主となりそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY