アカデミーコーチも経験 元楽天の鉄平さんが伝授する「プロ野球選手の育て方」

楽天などで活躍した土谷鉄平氏【画像:(C)PLM】
楽天などで活躍した土谷鉄平氏【画像:(C)PLM】

鉄平さんは昨年まで楽天のコーチ、アカデミーでの指導経験もある

「プロ野球選手になりたい!」 そんな子どもを持つ保護者に、中日、楽天、オリックスでプレーした鉄平さんが「プロ野球選手になる方法」を伝授。アカデミーコーチをした経験を基に「鉄平式プロ野球選手の育て方」を全6回に分けて語ります。第1回のテーマは「子どもが『プロ野球選手になりたい』と言ったら親はどうするべき?」です。

◇ ◇ ◇

 こんにちは。土谷鉄平です。この度「教えて! 鉄平先生!」というコラムを書かせていただくことになりました。昨年まで楽天でコーチを務め、今年からフリーで活動しています。近年、野球人口はどんどん減少しており、この現状は寂しい限りです。回復させるには、子どもたちに野球を知ってもらうことが不可欠です。自分なりの思いを伝えていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 野球を始めたのは小学1年生で、4年生から試合に出始めて、5年生からレギュラーに。プロでは左打者でしたが、元々は右打者。イチローさんの出現によって左打者への憧れが強くなり、中学から本格的に左打者に転向しました。高校は大分県の津久見高校に行きまして、甲子園は出られなかったですが遊撃手としてプロ入りしました。

 プロ野球選手になることを意識し始めたのは中学3年生くらい。実際に「届くかも」と思ったのは、高校1年生の時にスカウトが観に来たことを聞くようになってからです。プロ野球選手になろうと決めてからは、野球に真摯に向き合いました。「生活の一部が野球」ではなく、「生活の全てが野球」。常に野球、特に打撃のことを考えて。どうすれば打てるようになるか、強い打球が打てるかなど、なにか思いついたらひたすら練習をしていました。

 自分で練習方法を見つけていました。運が良かった部分もあると思いますが、たまたま好きだった練習が的を射ていました。プロ野球選手になって良かったことは、変な話ですがお給料が高かったこと。他には普通では入れないような場所に入れることです。プロ野球の本拠地球場だって普通は入れないですから。普通に生活をしていたらなかなかできない経験ができました。

 ただ、プロ15年間を振り返ってみると、8割以上は苦しかった。しんどかったというほうがいいかな。戦い続けないといけないですし。そのなかで1割程度、報われることがあるかどうかの世界でした。

大事なのは自分に合ったものを吸収していくこと

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