大谷翔平の“4年連続MVP”を米誌予測 際立つ二刀流の特異性と「桁外れ」の実力

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

マドン監督「トラウト、レンドンらがいる今季はさらにいい結果を出す」

 打者として46本塁打、投手として9勝をマークして2021年のア・リーグMVPに輝いたエンゼルス大谷翔平投手。投票できる全米野球記者協会所属の記者30人全員が1位票を投じる“満票選出”だった。米誌「スポーティングニュース」は「ショウヘイ・オオタニが怪我なく結果を残した場合、他の選手がア・リーグMVPを受賞するチャンスはあるのだろうか?」との特集を組み、大谷の“桁外れぶり”を改めて説明している。

 ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手は22歳シーズンの昨季、48本塁打でタイトルを獲得するなど「真にアメージング」だったが、MVP投票で1位票はなかった。大谷が「桁外れだったから」と記事は伝え、「2022年どころか、2023年、2024年もオオタニ以外にア・リーグMVPを受賞できる選手はいるのだろうか」と投げかけている。

 ジョー・マドン監督は同誌に「彼が去年のような活躍をすれば、もしくは去年に近い数字を残せば、また(MVP)を受賞するだろう。問題は健康だけ」と語っている。同僚のデビッド・フレッチャー内野手も「彼が1年間怪我なく過ごせば、(MVPを)受賞しないのを想像する方が難しい」と述べている。

 大谷が怪我なく過ごし、本塁打や長打率などが15%ほど下がったとしても、投手の数字が5%上がった場合、MVPに選出されるだろうか。記事は「ほぼ間違いなくなれるだろう。防御率3.65で37本塁打だったとしても(MVPに)なるだろう」とし、次のように理由を分析する。

「一般ファンは前年の本人の数字と比較するかもしれないが、MVP投票する記者は違う。彼らはオオタニの2022年の成績を、他の選手の2022年の成績と比較する。となれば、打者と投手でインパクトを与えている選手がMVPにならないのは想像しにくい」と解説する。さらに27歳の大谷は「まだピークを迎えていない。今年、成績がほとんど下がらず、逆に上がる可能性も非常に高い」と予測する。

 マドン監督は「彼は人生のほとんどを野球に捧げてきた。だからこそ、みなさんは今のような彼を見ることができるのだ」と述べ、今季さらに成績を上げる可能性を示している。「去年は勝利に貢献するために、らしくないこともしてくれた」とチームのために四球などで出塁することを優先させたこともあったとした上で、今季は「トラウト、レンドン、ウォルシュらがいて、(大谷は)さらにいい結果を出すだろう」。周りに役者が揃う今季、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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