「1軍出場なし」から主力に“出世”する可能性は? パ・リーグ期待の若手6捕手
ロッテ・植田は慶大から育成入団、昨年支配下選手に
・植田将太捕手(ロッテ)
慶大から2019年育成ドラフト2位で入団。大学4年時に受けた右肘のトミー・ジョン手術を克服し、1年目から2軍で35試合に出場した。21年には1軍の捕手陣に離脱者が相次ぎ、2軍でひとり大きな役割を担った。前年には.111だった打率も、66試合出場で.191まで向上させた。公式戦中断期間中に行われたエキシビションマッチでもアピールし、昨年8月30日に支配下選手登録も勝ち取った。高卒ドラ1の松川虎生が開幕マスクを被るなど若手が台頭する中、強肩を武器に1軍へのステップアップを果たしたい。
・中川拓真捕手(オリックス)
豊橋中央高校から2020年ドラフト5位で入団。1年目の昨年は2軍で14試合出場、打率.276をマークした。チームでは26歳の若月健也と31歳の伏見寅威が主戦捕手として活躍し、25歳の頓宮裕真、34歳の松井雅人がそれに次ぐ立ち位置にいる。19歳の中川拓には年齢構成を考えてもチャンスがありそうだ。
・渡邉陸捕手(ソフトバンク)
神村学園高から2018年育成ドラフト1位で入団。2年間は3軍で腕を磨き、3年目の21年は2軍で66試合に出場し、打率.263をマーク。8月30日に支配下選手契約を結んだ。長くチームを支えた高谷裕亮が昨年限りで現役を引退。不動の正捕手である甲斐拓也の壁は厚いが、第2捕手を巡る争いは横一線だ。甲斐同様に育成から主戦捕手というシンデレラストーリーを歩めるか。
牧野、中川拓、渡邉陸の3選手は2021年に2軍で打率.260以上を記録しており、打てる捕手としての期待がかかる。梅林、水上、植田の3人は直近のシーズンで打率.100台と打撃に課題を残すが、強肩という武器を活かして1軍に割って入る可能性はありそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)