エンゼルスは「昨年から劇的に改善」 8年ぶりPO進出へ、GMが自信を示す根拠とは?

大谷翔平投手を迎えるエンゼルスナイン【写真:AP】
大谷翔平投手を迎えるエンゼルスナイン【写真:AP】

エンゼルスGM「いいキャンプになっている、監督を称賛したい」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは2014年を最後にプレーオフから遠ざかる。MLB機構と選手会の労使交渉が長引いた影響でキャンプが短縮、開幕も延期された今シーズンはどんな戦いを見せてくれるのか。ペリー・ミナシアンGMが報道陣の取材に応じ、22歳のジョー・アデル外野手ら若手の成長を称賛した。

 労使交渉の長期化により約1か月遅れでキャンプインとなった今季のメジャーリーグ。ここまでの調整状況についてミナシアンGMは「いいキャンプになっている。ジョー(・マドン監督)やスタッフを称賛したい」とし、選手層に厚みが増したことに自信を示した。「まだ理想とするところまでは来ていないが、昨年から劇的に改善されている」と語った。

 その根拠は若手選手の台頭にあるようだ。“超有望株”としてかねてから期待されていたアデルは3日(日本時間4日)時点でオープン戦打率.294(34打数10安打)、3本塁打、8打点をマーク。「傑出したキャンプを送っている。スイングのメカニックや外野の守備などいくつかの面で成長している」と絶賛した。

 さらに昨季70試合出場で24歳のブランドン・マーシュを「素晴らしい状態。走力がある多才な外野手で、他の選手と異なる素質を備えている」と評価。同65試合出場で28歳のテイラー・ウォードも「選手の中でも特に素晴らしいキャンプになっている。外野陣は本当に才能豊かだ」とうなずいた。

 8年ぶりプレーオフ進出への期待が高まる今季、ポイントは故障者を出さないことだという。労使交渉の長期化により、予定より1か月遅れでのキャンプインとなった今シーズン。「スプリングトレーニングが通常より短いこともあり、早い段階から選手の負担を管理する必要がある」とした上で、マドン監督に全幅の信頼を寄せた。「我々には適任の監督がいる。選手が怪我をせず活躍できるように環境をしっかり整える。彼ら(マドン監督やチームスタッフ)ならできると自信を持っている」。大谷翔平、トラウト、レンドンら役者が揃い、若手も台頭。GMは今季の躍進に確かな手応えを感じているようだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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