OP戦の打率トップ2が「開幕1番」抜擢　大役任されたパ6選手の現状と役割は？

西川は新天地でチームを牽引、今川は3日のオリ戦で今季1号

　開幕戦での先発出場は非常に大きな名誉となる。今回はパ・リーグ6球団で開幕戦のトップバッターを務めた選手を紹介。各選手の現状や期待される役割について掘り下げたい。（成績は4月3日終了時点）

・今川優馬外野手（日本ハム）

　地元・北海道出身の今川はJFE東日本から2020年ドラフト6位で入団。昨年は2軍で61試合に出場し、打率.310、14本塁打をマークした。しかし、1軍ではプロ初本塁打こそ放ったものの、打率.071と結果を残せず。プロの壁に跳ね返される結果となった。新体制となった今季、チームに不足する和製大砲候補の一人はソフトバンクとの開幕戦で1番に抜擢されるなど、さまざまな打順を経験しながら出場機会を得ている。4月3日のオリックス戦では今季1号を放った。

・西川遥輝外野手（楽天）

　日本ハムで長年にわたって活躍し、通算4度の盗塁王に輝いている。キャリア通算の出塁率も.380と優秀だ。昨季は出塁率こそ.362だったが、打率は.233とキャリアワーストの数字に終わった。新天地でも開幕から6試合続けて1番を任され、出塁率.370、2盗塁と持ち味を発揮。楽天は昨季の盗塁数と盗塁成功率がともにリーグワーストで、機動力が積年の課題だだけに、うってつけの存在と言える。

・鈴木将平外野手（西武）

　プロ4年目の2020年にトップバッターとして抜擢され、7月26日の時点で打率3割を超える活躍を見せた。しかし、8月は月間打率.143と苦しみ、レギュラー定着は果たせず。昨年も2軍で打率.333を残しながら、1軍では打率.158に終わった。今季はオープン戦で全体2位の打率.333をマークし、オリックスとの開幕戦で1番の座をつかんだ。開幕9戦目の4月3日（対ロッテ）で今季初めて1番を外れたが、スタメン出場を継続させている。