大谷翔平は「昨年の経験が自信に」 剛速球連発…マドン監督が語った“今季の進化”

アストロズとの開幕戦に「1番・投手兼DH」として先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
アストロズとの開幕戦に「1番・投手兼DH」として先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

初適用した“大谷ルール”の継続にマドン監督「もちろん」

■アストロズ 3ー1 エンゼルス(日本時間8日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地で行われたアストロズとの開幕戦で「1番・投手兼DH」で出場。メジャー5年目で初の開幕投手では5回途中9奪三振4安打1失点と好投したが、打線の援護に恵まれず。今季初黒星を喫したが、ジョー・マドン監督は試合後「彼は非常に良かったと思う」と評価した。

 2回1死から4者連続三振。3回2死からブラントリーの右中間二塁打とブレグマンの左前適時打で先制されたが、4回は一転して先頭・グリエルから3者連続三振に斬った。5回無死二塁でアルトゥーべを3打席連続三振に仕留めたところで降板。計80球で4回2/3で9奪三振1四球、4安打1失点だった。

 打者としては、初回先頭で遊ゴロ。3回2死は外角カーブに手が出ず見逃し三振した。新ルールで降板後もDHとして出場した6回2死は遊飛。同点2ランの期待がかかった8回2死三塁は3番手右腕ネリスに右飛に倒れた。

 5回途中での降板となったことに、指揮官は「80球が制限だったのであれ以上投げさせられなかった」と強調した。この日は、降板後もDHでの出場ができる“大谷ルール”を早速適用。今後も継続していくか問われると「もちろんさ。過去のナ・リーグのやり方で打線を組まなくて済む。彼を外野に置いたりする必要もなくなる。このルールは間違いなく彼の能力にとって利益になるね」と語った。

 この日の最速は99.8マイル(約160.6キロ)。昨季の大谷の姿を比べ「彼は徐々に速球の制球がよくなっている。私が思う大きな違いはそこだ」と指摘。その上で「今日の(スピード)ガンを見ただろう? 97~99マイルを数多く記録していた。以前は必要となるまでは試合の序盤では球速がそこまで出ていなかった。今日は必要としないときでも球速が出ている」とうなずいた。「昨年の経験が自信になっているのだろう」と述べ、二刀流の進化を実感していた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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