18連勝のオリ山本由伸の凄みとは? 名球会入り打者が重ねる2人のレジェンド右腕
6四死球と本調子ではない中で勝利に貢献「(2013年に24連勝)田中将大のような状態」
また、投球フォームなどは違うが、現在のエース・山本の姿はロッテで通算215勝をマークした“マサカリ投法”の村田兆治氏と重なるという。150キロを超える剛速球にスライダー、フォークが武器の右腕と現役時代に対戦のある新井氏は「球界を代表する投手を攻略するには一番いいボールをいかに打つか大事。村田さんの時はストレート。今の山本も同じです」と指摘する。
この日のロッテ打線は山本のファーストストライクを見逃す場面が多く、打ってもミスショットが目立った。1打席で打てるボールは1球あるか、ないか。僅かな失投をいかに打つことができるかが、今後の課題になってくる。
南海、近鉄で通算2038安打を放ち名球会入りした新井氏は、打者目線として見たロッテ打線を「球数を投げさせるチーム方針なのかもしれないが、150キロを超える真っすぐを投げる投手に対して、変化球待ちは厳しい」と分析し、「初球の真っすぐを見逃すのが少し気になりました。打つべき球を積極的に打っていくことが大事になってくる」と口にする。
この日は6四死球と本調子ではない中でも山本はチームの勝利に貢献。「大崩れしない負けない投手。(2013年に24連勝)田中将大のような状態といってもいい。予告先発の時点で相手が諦めるような投手になっているのではないでしょうか」。オリックス、そして日本球界を代表するエースがどこまで連勝を伸ばすのか、今後も注目が集まりそうだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)