好きな日本語は「高田馬場」 7連敗の西武救った新助っ人、“瞬間三重殺”に大興奮

西武のディートリック・エンス【写真:宮脇広久】
西武のディートリック・エンス【写真:宮脇広久】

来日初登板初先発でソフトバンク相手に5回1安打無失点

■西武 6ー0 ソフトバンク(日本時間11日・ベルーナドーム)

 新助っ人が連敗を止めた。西武は10日、本拠地ベルーナドームで行われたソフトバンク戦に6-0と快勝し、連敗を「7」で止めた。来日初登板・初先発した新外国人左腕ディートリック・エンス投手が5回を1安打無失点に抑え発白星。チームを浮上させる救世主となるか。

 最後の1球が、予想もしない結果を呼んだ。2点リードで迎えた5回、エンスは先頭の正木、今宮に連続四球を与え、無死一、二塁のピンチ。ベンチの辻発彦監督は「同点までは我慢しよう」と覚悟を決めた。ところが、続く甲斐が送りバントの構えからバットを引き、バスターを敢行すると、打球はゴロで三塁手・山田の正面へ。三塁ベースを踏んだ山田から、二塁ベース上の外崎、さらに一塁手・呉へと転送され、トリプルプレーが成立。エンスは歓喜の雄叫びを上げ、「初めての経験だったから興奮したよ」と語った。

 打線はその裏に一挙3点を追加。エンスは5回85球、1安打無失点で1軍デビューを飾ったのだった。コロナ禍で来日は遅れたが、3月20日のイースタン・リーグDeNA戦で初めて実戦マウンドに上がり、4回59球1安打無失点。続いて同27日のイースタン・リーグ楽天戦でも4回83球3安打無失点と、順調に調整を重ねてきた。辻監督は「日本に来て初めての(1軍)登板だから緊張もあっただろうし、下(2軍)で投げる80球の倍くらい疲れたと思う。必死に投げてくれた」と労った。今後は先発ローテの一員として、球数も増やしていくことになる。

85球を投げ直球と得意のカットボールが大半、本来の球速取り戻せるか

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