阪神浮上の鍵は「ムードメーカー」 優勝予想した評論家が提言「雰囲気が良くない」
佐藤輝&大山の左右の長距離砲は順調な滑り出し
「8回は誰、9回の守護神は誰と、きっちり決めた方がいい。そうでないと、ブルペンで準備する投手も不安だと思う」と提言する。負け試合が続いているため、継投も苦労しているようにみえる。そんな中で10日、本拠地・甲子園球場で広島に0-1と惜敗したものの、先発のジョー・ガンケル投手から球威十分の湯浅京己投手、経験豊富な岩崎優投手へとつなぎ、それぞれ1回無失点で締めたのは光明と言える。
「阪神に優勝争いができる力があるのは間違いない」と飯田氏。2年目の佐藤輝明内野手を開幕から4番に固定し、7番スタートだった大山悠輔内野手も5戦目から5番に昇格。左右の長距離砲が並び立っている。ともに2本塁打を放つなど順調な滑り出し。先発投手陣もそれほど悪くはない。昨年最多勝で開幕投手を務めることが決まっていた青柳晃洋投手が、新型コロナウイルス陽性で急きょ回避する誤算はあったが、代役を担った藤浪晋太郎投手が7回3失点と試合をつくった。
また、矢野燿大監督はキャンプイン前日、今季限りでの退任を明言した。長いプロ野球の歴史でも異例のことだが、飯田氏は「矢野さんは覚悟を示した。僕は“あり”だと思っています。結果的に出端をくじかれてしまったけれど、監督が来年替わるから今年は言うことを聞かない、なんていう選手はいるはずがない」と前向きに評価する。「まだいける」と強調する飯田氏。目覚めのきっかけさえつかめば、猛虎に戻れるはずだ。
(Full-Count編集部)