大谷翔平、快投を生んだ配球比率の変化 捕手が明かす理由「突然予定を変える」

マドン監督も目を細める「レポートに頼るタイプの男ではない」

 この日の試合後、エンゼルスのジョー・マドン監督は大谷の投球について「彼はいつもこの球の調子がいいというのがあれば、それをどんどん使っていく。スプリットも傑出していた。彼はレポートに頼るタイプの男ではない。スカウティングレポートを必要としない。彼は相手のこと、自分の感覚を分かっており、自分が見たもの感じたものに従って攻めていく。スライダーが非常に良かったので、よし、スライダーを投げていこう、という感じだった」と、大谷の投球スタイルに理解を示す。

 この日バッテリーを組んだマックス・スタッシー捕手も、このスライダーの多さをこう説明している。「彼の感覚が良かったんだ。ショウヘイによくあることだけど、今日はこの球種の調子がいいから、この球種に自信があるから、といって突然予定を変えるんだ。今日はそれがスライダーだったというだけさ」。当初のプラン通りだったわけではなく、試合が始まってから、スライダーの感触の良さを実感し、比率を増やしたようだ。

 先発全員から12個の三振を奪ったこの日の大谷。スタッシーは「これまで見た中で最高レベルだったよ。全ての球種がスーパーシャープで、試合を通してかなり集中していた。アメージングだった。非常にいい登板だった」と、この日の大谷の投球を絶賛。変幻自在に配球を変えられる投球スタイル、そして状態の良さも相まって、この日の快投が生まれた。

(Full-Count編集部)

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