主砲があわや大惨事の頭部直撃… 19戦18死球にメッツ右腕「ボールに欠陥がある」

頭部死球を受けたメッツのピート・アロンソ【写真:ロイター】
頭部死球を受けたメッツのピート・アロンソ【写真:ロイター】

メッツは27日の試合で3死球、開幕から19試合で計18死球を受けている

■メッツ 3ー0 カージナルス(日本時間27日・セントルイス)

 メッツは26日(日本時間27日)、敵地で行われたカージナルス戦に3-0で勝ち、3連勝。今季貯金を9としてナ・リーグ東地区の首位を快走している。ただ、主砲のピート・アロンソが頭部に死球を受けるなど、チームとして計3つの死球を受けた。今季19試合で18死球という状況に、メッツのショーウォルター監督は「選手の安全を真っ先に考えるところまで来ている」と懸念を示した。

 アロンソは8回の打席で83.1マイル(約134キロ)の変化球を頭部に受けた。幸い大事には至らなかったようですぐに自ら立ち上がって一塁に向かったが、指揮官もすぐにベンチを飛び出して心配そうな表情を浮かべた。ニューヨークの地元放送局「SNY」は公式ツイッターに「ピート・アロンソが頭部死球を受ける。メッツはちっともうれしく思っていない」と綴って動画を投稿している。

 死球禍に見舞われているメッツ。米全国紙「USAトゥデイ」によると、19試合を終えてMLBで最も多い18死球を受けている。アロンソは7日(同8日)のナショナルズ戦でも左肩に死球を受け、唇を裂いた。翌8日(同9日)の同カードではスター遊撃手のリンドーアがフェイスガード直撃の“顔面死球”。この日の試合でもアロンソの他にスミスとマルテが死球を受けた。

 顔付近への死球が多いことにショーウォルター監督は懸念を示す。「選手たちの安全を真っ先に考えるところまで来ている。ここで話しているのは、ヘルメットを破壊するほどの球を投手が投げているということ」と語った。

 さらにこの試合で先発し、6回無失点で勝利投手になったクリス・バシットも持論を展開。「チームメートが顔面に死球を受けるのを見るのは、極めてイライラする。僕は顔面にボールが直撃したことがある。誰かの顔にボールをぶつけるなんて絶対したくない。MLBはボールに大きな問題を抱えている。欠陥がある。みんな知っていることさ」と述べた。頻発する死球には、やはり滑りやすいとされるMLBのボールが関係しているのだろうか。

【実際の映像】あわや大惨事… メッツ主砲が受けたヘルメット直撃の死球

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY