苦節10年、MLB初安打を刻んだ加藤豪将の矜持 「何があっても乗り越える方法を学んだ」

ブルージェイズ・加藤豪将【写真:Getty Images】
ブルージェイズ・加藤豪将【写真:Getty Images】

2013年にヤンキースからドラフト2巡目指名「マイナーであらゆることを経験した」

 ブルージェイズの加藤豪将内野手は27日(日本時間28日)に本拠地で行われたレッドソックス戦でメジャー初安打となる二塁打を放った。2013年ドラフトでヤンキースから2巡目指名を受けてから10年目。メジャーの舞台で価値ある“1本”を刻んだ27歳について、MLB公式サイトが特集記事を寄せた。

 加藤はこの試合に「8番・二塁」で出場。4回に初安打となる左中間二塁打を放つと、ベース上で両手を上げて喜びを表した。5回の守備に就く際にゲレーロJr.らチームメートから次々と祝福を受けた加藤は「涙をこらえていた」と記事は伝え、「マイナーであらゆることを経験し、何があっても乗り越える方法を学んできた」との本人のコメントを紹介した。

 2019年までヤンキース傘下でプレーした加藤。マーリンズに移籍した2020年は新型コロナ禍でマイナーリーグの開催が中止になった。パドレス傘下に在籍した昨季を経て、今季はブルージェイズとマイナー契約し、招待選手としてキャンプに参加。開幕ロースター入り&メジャー初出場を果たした後、一度マイナーに降格したが、4月14日にメジャーに復帰した。そして、出場7試合目でついに初安打を記録した。

「二塁に達してダグアウトを見た時、チームメートたちが幸せそうなのを見て僕も幸せを感じた。僕のために喜んでくれて、それを見た時に嬉しくなりました。彼らがいなければ、これまでに一緒にやってきたチームメートやスタッフがいなければ、成し得なかった」と語っている。

故障者が戻ってくれば「3Aで過ごす期間も多くなるだろう」

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