レギュラー獲れずも…10年生き残る“術” 日本ハムのいぶし銀・谷内亮太が重宝されるワケ

日本ハム・谷内亮太【写真:荒川祐史】
日本ハム・谷内亮太【写真:荒川祐史】

4月27日のオリックス戦では移籍後初失策も、28日は攻守で貢献

 日本ハムの谷内亮太内野手が、4月23日に1軍に初昇格した。2カードで一塁、二塁、遊撃、三塁と内野の全ポジションを守ると、28日のオリックス戦(東京ドーム)では貴重な適時二塁打と安定した守備で勝利に貢献。今年もいぶし銀の働きを見せている。

 一塁で先発出場した27日の守備ではゴロを弾き、先発・ポンセのベースカバーの遅れもあって一塁はセーフとなり、日本ハム移籍4年目で初失策となった。「正直、連続無失策とか気にしていなかったですけど、エラーしてみて結構ショックだった」と振り返った谷内。しかし自宅で2人の愛娘と接して気持ちを切り替え、翌日の活躍につなげた。

 野手では最年長の31歳、プロ10年目になっても、常に謙虚な姿勢は変わらない。1か月遅れでつかんだ1軍で、ここまで4試合で打率.429。内野全てを高いレベルでこなす守備職人は、バットでも勝負強さを示しているが「まぐれです」とおごることはない。

 新人だった2013年から毎年1軍での出場を続けている一方で、2020年までは50試合が最多。昨季はキャリア最多の106試合出場と大きく飛躍したが、先発出場はわずかに9試合だった。それでも練習から決して手を抜かず、自らのやるべきことをしっかり続ける。例え2軍にいてもそうだから、巡ってきた出番でいつも通りのプレーができるのだろう。まじめで努力家な谷内は、そうして信頼を積み重ねてきた。

山田哲人が「世界一優しい」と評する人柄で後輩から慕われる

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY