西武・山川の“立ち姿”に見るキング独走の理由 名球会員が感じた打席での変化

4月27日のソフトバンク戦から5戦4発「バランスのいい力の出し方、無駄なくスイング」

 離脱した期間もあり規定打席を満たしていない(山川は62打席)が、打率を残しながら本塁打も4月27日のソフトバンク戦から5戦4発と量産体勢に入っている。ここ2年は打撃不振と怪我で思うような成績を残せていなかったが、ようやく本来の姿を取り戻しつつある。

 現状のチーム状態は主砲の活躍が勝敗を左右するといってもいい。改めて、昨年までの打撃の変化について「上下の動きが少ない。力感を出すために膝を落とす人もいるが、その部分も少なくなっている。出力が下がっているわけじゃなくバランスのいい力の出し方、無駄なくスイングをしている」と目を細める。

 大きな怪我さえなければ、今年は3年ぶりの本塁打王も視野に入ってくる。16試合で9本塁打、OPS1.335、長打率.904。ここまで驚異の数字を残す山川は一体どこまで成績を伸ばすのか、注目が集まる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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