大乱闘を招いた右腕がまた死球 警告直後も“お咎めなし”は「なぜ退場にならない?」
メッツのヨアン・ロペス、内角攻めは故意と判断され3試合の出場停止
■メッツ 10ー6 フィリーズ(日本時間2日・ニューヨーク)
執拗な内角攻めで警告を受け、案の定死球を与えたのに退場にならなかったケースを、米メディアが注目している。1日(日本時間2日)のフィリーズ戦で登板したメッツの右腕ヨアン・ロペス投手に対し、ファンも「なぜ彼は退場にならなかったの? 頭がこんがらがっているよ」と不思議がっている。
9回に登板したロペスは、1死からシュワーバーに対して2球続けて内角へ際どい球を投じた。米メディア「ジョムボーイ・メディア」がホストを務めるポッドキャスト番組「トーキン・ベースボール」によると、その時点で両軍ベンチに警告が言い渡された。
シュワーバーは一ゴロに仕留めた後、続くボームに対する4球目は背中への死球となった。ただ、この時点ではお咎めなし。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」でフィリーズ番を務めるマット・ジェルブ記者によると、フィリーズのジラルディ監督は、死球は故意ではないと思ったために抗議しなかったという。
ロペスといえば、27日(同28日)のカージナルス戦で、主砲・アレナドの顔面付近に速球を投げたことがきっかけで大乱闘に発展したことが記憶に新しい。ファンの中には「アレナドの顔付近に投げたのと同じ投手だ。彼は出場停止になるべき」「ロペスがまだ打者に向かって投げているよ」「現時点でメジャーでプレーするには力不足だ」との声もあった。
MLB公式サイトによると、シュワーバーへの内角2球は故意だと判断され、MLB機構はロペスを3試合の出場停止に。メッツのショーウォルター監督も1試合の出場停止となった。ロペスはその後、マイナーに降格。処分はメジャー復帰後に適用されるという。