DeNA三浦監督が明かす“非情采配”の理由 4回に先発へ代打「取られる雰囲気が…」

中日戦に先発したDeNA・坂本裕哉【写真:宮脇広久】
中日戦に先発したDeNA・坂本裕哉【写真:宮脇広久】

2戦連続で満塁本塁打被弾…この日も初回から2死満塁のピンチ

■DeNA 10ー2 中日(5日・横浜)

 DeNAは5日、本拠地・横浜スタジアムで中日に10-2と大勝し、このカードを2勝1敗で勝ち越した。三浦大輔監督の“非情采配”が功を奏した格好だ。

 試合の流れを決定づけた。3-1と2点リードして迎えた4回の攻撃だ。1死から5番・ソト以下の4連打で1点を追加し、なおも1死満塁のチャンス。ここで打順は、この日の先発で4回を1失点に抑えていた坂本裕哉投手に回った。

 三浦監督は迷うことなく「代打・藤田」をコール。藤田は期待に応えて初球を左前へ運び、点差を「4」に広げたのだった。指揮官は「1点を取られた後、すぐに下位打線がつながって点を取れたことで、相手に試合の流れを渡さずに済んだ」と自画自賛した。

 一方、今季初勝利の流れに乗りかけながら責任投球回数を全うできなかった坂本。プロ3年目で開幕ローテに名を連ねたが、前々回登板の4月21日・阪神戦では小野寺、前回登板の同27日・巨人戦では中島に、2戦連続で満塁本塁打を被弾し、三浦監督から勝負どころでの制球の甘さを指摘されていた。

 この日も初回、いきなり2死満塁のピンチ。ここで石川昂にカウント2-1から、真ん中付近の144キロのストレートを中堅フェンスギリギリまで運ばれた。辛うじて中飛に終わり3戦連続の屈辱を免れ、この回を無失点で切り抜けたものの、2回にも1安打1四球、3回にも1四球で走者を背負い続けた。味方打線が牧の7号3ランで先制した直後の4回には、先頭の7番・木下に左前打、続く8番・三ツ俣に左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、9番・投手の福谷の遊ゴロの間に1点を返された。

佐野が背中に違和感、選手揃わず苦しいやり繰り

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