大谷翔平3勝目を支えた“睡眠愛” リアル二刀流3時間前まで爆睡「リズムができた」

7回11奪三振無失点で今季3勝目を挙げたエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
7回11奪三振無失点で今季3勝目を挙げたエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

5日の試合終了は22時54分→6日の試合開始は13時35分「正直しんどかったですけど」

■エンゼルス 8ー0 Rソックス(日本時間6日・ボストン)

 エンゼルス・大谷翔平投手はやっぱりブレない。5日(日本時間6日)の敵地・レッドソックス戦で「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、今季最長7回11奪三振6安打無失点の力投で3勝目。バットでもグリーンモンスター直撃タイムリーを含む2安打1打点と大活躍した。驚愕のパフォーマンスの裏には、やはり欠かせないルーティンがあったようで……。

 元祖二刀流ベーブ・ルースの聖地での初登板。最大のライバルは間違いなく“自分”だった。前夜は延長戦で22時54分に試合終了。この日は試合開始13時35分で、14時間41分後に投打同時出場する“超強行軍”だった。

 少年時代から睡眠に大きなこだわりを持ち、メジャー移籍後も昼寝を含めて計11時間を休息に充てたことも。寝具メーカー・東京西川のオーダーマットレスと枕を愛用する“睡眠マニア”にとっては、大ピンチだった。だが、このスケジュールでもギリギリまで睡眠時間に充てたという。

「(球場への)チームバスが遅かったので。10時ぐらいまで寝てましたね」。本当に10時まで寝ていたなら試合前ブルペンの3時間前まで寝ていたことになる。

「身体的には正直しんどかったですけど。でも、早めに帰って早めに寝て、リズムができたかなと思います」

「寝られましたね。ただ、それなりに長いゲームだったので遅かったですし、(西海岸とは)時差もあるので。ちょっと身体的には重いかな」

 ベストコンディションではない中で今季最長7回99球の力投はさすがだった。

 エンゼルスによると、フェンウェイパークで先発投手が4番までの上位打線に名を連ねるのはベーブ・ルース以来103年ぶり。歴史的な一戦で勝ち星を挙げた。「ベーブ・ルースが力をくれたか?」との報道陣の問いかけにも胸を張って答えた。

「あんまりないかなと思いますけど。1つ1つやることをやって、結果のいい、悪いはもちろんありますけど、1試合1試合納得できる形で臨むのがまずは大事かなと思います」

 深夜の延長戦14時間後にリアル二刀流――。元同僚のレッドソックス・ロブレスが「昨日も試合に出て、今日投げるなんて。ショウヘイは史上最強の友達だ」という超ハードスケジュールをこなしてみせた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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