大谷翔平、1安打も復活の兆し 指揮官は確信「逆方向に打てたのは良いこと」

「3番・DH」で先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
「3番・DH」で先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

4打数1安打で2戦ぶり安打、エ軍3連勝ストップ

■ナショナルズ 7ー3 エンゼルス(日本時間8日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地・ナショナルズ戦に「3番・指名打者」で先発出場した。3打席凡退で迎えた7回の第4打席で左前打を放ち、2試合ぶり安打をマークした。4回の第2打席以降は左翼方向へ飛ばし、ジョー・マドン監督は「逆方向に打てていたのは良いことだ。逆方向に打球を上げることができれば、より早く良い状態になれる」と目を細めた。

 快音は4点を追う7回2死一塁だった。右腕ラミレスの初球シンカーを逆らわずにライナーで打ち返した。左前に弾む2試合ぶり安打だった。これまでは引っ張りの打撃が目立ったが、初回1死一塁は中飛。4回先頭と5回2死二塁は左飛だった。マドン監督は復調を感じ取ったようだ。

「彼が右翼線際にホームランを打つのは非常に稀だ。彼の右翼線はほとんど右中間にあるようなものだ。打球が上がって、右中間より向こう(中堅から左翼)に飛んでいく、それが得意な形だ。彼らが守る位置(シフト)を考えれば、ゴロでヒットを打つのは難しい。弾丸のような打球でなくてはならない。右中間から向こうへ打球を上げることができれば状態はすぐに良くなる」

 この日は4打数1安打にとどまった。それでも、指揮官は「(エンゼルスタジアムの左中間後方にある)岩のあたりに打てるようになると良い感じだ。どんな球かにもよる。昨年、最初の試合で高めの速球を右中間からセンター真ん中あたりに引っ張っていた。それが彼だ」と期待を込めた。打者・大谷の復活はそう遠くはなさそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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