“残忍なスプリット”は「すごい落差」 打者もお手上げ、MLBで「最もエグい球」

ブルージェイズのケビン・ガウスマン【写真:AP】
ブルージェイズのケビン・ガウスマン【写真:AP】

ガウスマンは今季38回を投げて46奪三振1四球と圧倒的投球を披露

 今季ブルージェイズに加入したケビン・ガウスマン投手が絶好調だ。7日(日本時間8日)に敵地で行われたガーディアンズ戦で今季3勝目(1敗)を挙げた右腕を支えるのが、凄まじい落差の宝刀スプリット。米ヤフースポーツは「2022年の最もエグい球」の1位に選出している。

 ガウスマンはこの日、6回1/3を投げて6安打1四球5奪三振1失点で3勝目を挙げた。4回2死からレイエスに四球を与えたが、これが今季初の与四球。ここまで38回を投げて46奪三振1四球、防御率2.13と圧倒的な成績を残している。米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」がツイッターに記したところによると、6先発登板で与四球1、被本塁打0という成績を残した投手は近年ではいないようで「100年以上ぶりにメジャーリーグレベルでこれを達成したオープナー以外の先発投手となった!」と解説している。

 そんなガウスマンのウィニングショットであるスプリットを、米ヤフースポーツは今季の「最もエグい球」に選出。「活躍できている最大の理由の1つが残忍なスプリットだ」と指摘する。打者はボールゾーンに投げられるスプリットの約70%に手を出し、空振り率はストライクゾーン内に投じられた球も含めて52%に及ぶ。攻略法を「打者は持っていない」と評している。

「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が自身のツイッターに、スプリットで空振りを奪うガウスマンの投球動画を投稿すると、ファンは反応。「公平じゃない」「46三振、1四球、0本塁打。テレビゲームの数字だ」「すごい落差」と驚きの声を寄せている。

【実際の映像】「凄い落差」 今季の最もエグい球に選出された“残忍なスプリット”

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY