レッズが4勝23敗の絶望に沈むワケ GMも“懺悔”の苦境を米メディアが分析

メジャー史上最低勝率は.235、故障者続出のレッズは反攻に転じることができるか?

 クラールGMはこうした放出劇の理由について「適正な年俸総額にするためだ」と口を濁したと記事は伝えている。ただ、今季開幕時点の年俸総額は1億1430万ドル(約149億2000万円)で、MLB全体の21位だった。ここから怪我人が続出し、選手層の薄さが命取りとなる。

 5日(同6日)の時点で、エース右腕のルイス・カスティーヨ、昨季のナ・リーグ新人王のジョナサン・インディア、MVP経験者のジョーイ・ボットら、開幕スタメンの選手3人を含む計15人が故障者リスト入りしている。故障者リスト入りが2番目に多いチームはレイズだが、11人だ。

 そして、傘下マイナーチームの選手層がやせ細っているのがさらに大きな問題だという。3Aにメジャー昇格間近の有望株がおらず、「ジ・アスレチック」のキース・ロー記者の分析によるとメジャー全体で19位の評価だ。高額選手を放出して再建入りしたわりに、有望株を集められてもいない。海外選手の獲得については、この10年でリーグワーストの部類と評価されている。

 レッズは今季、4月12日(同13日)のガーディアンズ戦から23日(同24日)のカージナルス戦まで11連敗、4月26日(同27日)のパドレス戦から5月5日(同6日)のブルワーズ戦まで9連敗を記録している。チーム編成の失敗に加え、開幕からの13試合中11試合が敵地という不利があれば「(5日時点の)3勝22敗は想像に難くない」と記事は結ばれている。

 メジャーリーグ史上の最低勝率は、1916年にフィラデルフィア・アスレチックスが記録した36勝117敗、勝率.235だ。今もワースト更新への“危険水域”にいるレッズが、上昇気流をつかむことはできるだろうか。

(Full-Count編集部)

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