大谷翔平、初の満弾に苦笑い「知らなかった」 想定外の2打席連発「2本出るとは」

試合後に取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】
試合後に取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】

満塁弾は日米10年目で初めて「僕の中では打っていたと思っていた」

■エンゼルス 11ー3 レイズ(日本時間10日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、本拠地・レイズ戦に「3番・指名打者」で先発出場し、今季初の2打席連続本塁打をマークした。6回の第3打席で10試合ぶりの5号ソロ。7回の第4打席でキャリア初の6号満塁弾を放った。「2本出ると思ってなかったですけど。1打席目の内容的に良かったので、それを継続して。いい結果が出て良かったと思います」と大きくうなずいた。

 豪快に復活を遂げた。7回無死満塁、右腕フォーチャーから左中間へ6号グランドスラムを放った。左翼手が一歩も動かない豪快弾だった。日米初の満塁弾について、「僕の中では打っていたと思っていたので。知らなかったです」と思わず苦笑い。1試合2発は2022年4月15日(同16日)のレンジャーズ戦以来今季2度目で通算8度目。2打席連発は2021年7月2日(同3日)のオリオールズ戦以来311日ぶり通算4度目だ。メジャー通算100号に王手をかけた。

 1本目は4点リードの6回無死だった。救援ビークスから左中間へ5号ソロ。5月は初本塁打で、10試合42打席ぶりの一発。本拠地エンゼルスタジアムでは出場16試合目で今季初アーチだ。トラウトと今季チーム初の2者連続弾。球場名物ロックパイル付近へ飛び込む一発だった。「1本出れば、必ず出るかなと思ってましたけど、早めに1本出したいな、という気持ちはもちろんありました」と振り返った。

 2本塁打を含む3安打でキャリア最多タイ5打点を挙げた。1試合3安打は11試合ぶり今季3度目。「打撃は良くなっています。今日の2本はいいイメージを持って打席に立っているので違うかなと思います」とスランプ脱出を宣言した。通算100号へ「早く達成したいなというか、できればあした打って、早めに超えたいなと思っています」と前を向いた。開幕から1か月。打者・大谷がいよいよ乗ってきた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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