「これまでにないくらい緊張」 ノーヒットノーラン達成の鷹・東浜「気持ちいい疲れ」

ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】

完全試合の佐々木朗希に続く快挙、エンゼルスのデトマーズと“同日達成”

■ソフトバンク 2ー0 西武(11日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの東浜巨投手がNPB史上84人目(95度目)のノーヒットノーランを達成した。11日に本拠地PayPayドームで行われた西武戦、2つの四球こそ与えたものの、最後まで1本のヒットも許さず、快挙を成し遂げた。試合後、9回のマウンドに上がる際「これまでにないくらい緊張」していたと明かした。

 東浜は初回、3者凡退と絶好の立ち上がりを見せ、2回以降も快調にアウトを重ねた。2回1死で中村に、5回無死では山川に四球を与えたものの、どちらも後続を併殺打に打ち取り3人で終えた。中盤以降も安定した投球を続け、最後まで西武打線を無安打に封じた。

 試合後のヒーローインタビューでは「こんな気持ちのいい疲れは久しぶりです」と切り出し、さらに「まさか自分ができるとは思ってなかったですし。まだ信じられないです」と続けた。好投の要因を「思ったよりも変化球が操れていたかな。要所で真っすぐもしっかり投げられていたのがよかったのかな」と振り返る。

 27人斬り、さらに投球数わずか97球で「マダックス」(100球未満での完封)まで達成した。「あんまり意識してなかったので、最終回マウンドに立つ前に、これまでないくらい緊張した」。スタンドの異様な雰囲気にも「少しずつ拍手が大きくなったので、じわじわと実感しながら投げることができました」と感謝した。

 ソフトバンクでは2019年9月6日のロッテ戦で達成した千賀滉大投手以来、3年ぶりの快記録。チームは7連勝と勢いに乗る。「自分の仕事ができるように、今から次の試合に向けて調整していきたい」と、気を引き締めていた。

(Full-Count編集部)

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