鷹・東浜巨、ノーノー達成の裏側 最終回に湧いた“色気”と鎮めた冷静さ

ノーヒットノーランを達成したソフトバンク・東浜巨【写真:球団提供】
ノーヒットノーランを達成したソフトバンク・東浜巨【写真:球団提供】

快挙目前の最終回でも目まぐるしく動いた胸中を明かす

■ソフトバンク 2ー0 西武(11日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの東浜巨投手が11日、本拠地PayPayドームで行われた西武戦で史上84人目となるノーヒットノーランを達成した。2つの四球こそ与えたものの、最後まで1本のヒットも許さず。わずか97球、打者27人でシャットアウトする快投で、快挙を達成した。

 東浜は初回3者凡退の立ち上がりを見せると、2回以降も快調にアウトを積み重ねた。2回1死で中村に、5回無死では山川に四球を与えたものの、どちらも併殺打で3人で封じた。中盤以降も安定した投球を続け、西武打線をノーヒットに抑えたまま、最終回を迎えた。

 東浜が無安打を続けていることに気づいたのは「7回くらい」だという。ただ、8回までは特に意識することなくアウトを積み重ねた。8回を投げ終えたベンチの中。普段は話しかけてくるチームメートも寄りつかなかった。「異様な雰囲気でした」。球場全体が快挙を期待する中で最終回だけは「意識してマウンドに上がった」という。

金子を追い込み芽生えた“色気”「最後はちょっと三振を狙いに行こうかな」

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