狙いも制球もドンピシャ“究極送球”連発 西川遥輝、12球団トップの「補殺」記録中

楽天・西川遥輝【写真:荒川祐史】
楽天・西川遥輝【写真:荒川祐史】

すでに5つの補殺を記録し、12球団トップを走る

 日本ハムを自由契約となり、今季楽天に移籍した西川遥輝外野手が、意外な“変身”を見せている。すでに補殺5個を記録し、12球団トップを走っているのだ(11日終了現在)。新天地では「1番・左翼」の定位置を確保。経験を生かした正確無比な送球で、アウトを奪い続けている。

 西川は内野手として日本ハム入りし、入団直後は遊撃手としても起用された。すぐに肩を痛めたこともあり、走者を送球で刺す「補殺」を年間で最も多く記録したのは、左翼の定位置を得た2016年の9個だ。翌年から守備位置が中堅に変わると、守備ではもっぱら俊足を生かした守備範囲が注目されるようになった。

 それが今季はすでに5つ。高い身体能力と“爆肩”で知られる万波中正外野手(日本ハム、3個)の上を行く。4月8日の日本ハム戦で見せたような、経験を生かした判断力も大きな武器だ。3回1死二、三塁から野村の左中間へのフライを捕球すると、二塁走者の上野が三塁に向かったのを見逃さなかった。すかさず三塁に送球しアウト。7-5の併殺を完成させた。地肩の強さはないが、狙いや制球の良さといった「うまさ」が際立つ。

 昨年、パ・リーグの「補殺王」は杉本(オリックス)の11個。近年は年間2桁を記録する選手がいないシーズンもあり、西川の“初戴冠”も現実味を帯びる。高まるであろう警戒の中、どこまで数字を伸ばしてくるだろうか。

(Full-Count編集部)

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