大谷翔平は「エンゼルスの夢を実現した」 前監督が語る二刀流の悲願と脅威

アスレチックスのブラッド・オースマス・ベンチコーチ【写真:小谷真弥】
アスレチックスのブラッド・オースマス・ベンチコーチ【写真:小谷真弥】

「チームメートにふざけて回るのが好き。でも極めて極めてハードワーカーなんだ」

「物凄いパワーがあるだけでなく、かなりのスピードもある。単打を二塁打にできるし、一塁や二塁にいる時は盗塁もできる。打席にいる時に(ホームランを打って)1人でかえってくることができるだけじゃなくね」

「パワーのある打球を打てるし、走ることもできる。オオタニがこちらに来た当初、多くの米国のファンは速い球を投げ、ホームランを打てる選手だとは知っていたが、昨年まではどれだけ足が速いか、ちゃんと知られていなかったと思う。本当に走れるんだ」

 グラウンドを離れれば、「チームメートにふざけて回るのが好き。いつでも笑顔だ」という20代の青年だ。それでも、野球への情熱は凄まじいものがあるという。

「極めて、極めてハードワーカー(努力家)なんだ。非常に聡明な(知能の高い)野球選手でもある。オオタニは他の多くの選手が持っていない能力を持っている。投打両方をしないといけないから、どちらかしかしない選手よりも多くのことをしないといけない。しかし、彼は自分の体をよく分かっている」

 14日(同15日)のダブルヘッダー第2試合では5回に7号2ランを放ち、メジャー通算100号本塁打をマークした。「対戦相手として迎えるのは好きじゃないけど。でも、自分のチームにいると楽しい選手。これまでフィールドに足を踏み入れた最も才能豊かな選手だと思っている」とオースマス氏。敵軍ベンチから温かい視線を送っていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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