MLB6度目の“惨劇”は「新しい負け方を発明」 弱小レッズ、無安打に抑えても敗戦

8回途中まで無安打投球を続けたレッズのハンター・グリーン【写真:ロイター】
8回途中まで無安打投球を続けたレッズのハンター・グリーン【写真:ロイター】

先発グリーンは118球の力投も…チームは二ゴロに散る

■パイレーツ 1ー0 レッズ(日本時間16日・ピッツバーグ)

 開幕から苦しむレッズが15日(日本時間16日)、MLB史上6度目の“惨劇”を生んだ。パイレーツ打線をノーヒットに抑えながら、なんと敗戦。今季ここまで9勝26敗と負けまくるチーム苦境を象徴するかのような黒星に、ファンも「君たち、新しい負け方を発明したね。すごい」「もうこれ以上何と言っていいかわからない」と表情を失った。

 レッズの先発グリーンは、7回まで3四球を出しながらも無安打の好投。打線の援護が一向にない中、悲劇が生まれたのは8回だった。1死から2者連続で四球を与えて降板。2番手のウォーレンもいきなり四球を出して1死満塁に。続く打者の二ゴロで生還を許し、決勝点となった。パイレーツにとってはメジャー史上6度目の珍事だった。

 2008年6月28日(同29日)エンゼルスがドジャース戦で喫して以来14年ぶりとなる無安打での敗戦。MLB公式サイトは「パイレーツにヒットを1本も許さなかったが、喜びあうことも、祝福しあうこともなく、そして何よりも最悪なことに、試合にも勝てなかった」と綴った。

 捕手のガルシアは「ほろ苦いことは間違いない。言うまでもなく、きょう僕らは間違った形で歴史に残ってしまった」とポツリ。今季メジャーデビューしたグリーンは、今季のメジャー全投手の中で最多となる118球を投げる力投を見せたが、敗戦投手に。ただ、デビッド・ベル監督は明るい話題を見出し「グリーンはノーヒットのまま勝利も得る、そういうピッチングだった。私の中ではそう記憶される。チームもそう思っているだろう」と強調した。

 チームはナ・リーグ中地区の圧倒的な最下位。兆しが見えない中、ダメージの大きな敗戦に、ファンも我慢の限界な様子。球団公式ツイッターには「相手をノーヒットに抑えても負けた。痛みの典型」「私たち、なぜこんなに苦しまなちゃならないの」「ノーヒッターやって負けるなんて特別な才能が必要」などと悲痛な声が寄せられていた。

(Full-Count編集部)

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