菊池雄星が快投、古巣の地元紙は歯ぎしり「昔のチームを苦しめるために現れた」

古巣マリナーズ戦で好投したブルージェイズ・菊池雄星【写真:AP】
古巣マリナーズ戦で好投したブルージェイズ・菊池雄星【写真:AP】

シアトル・タイムズが地団駄「あまり見られなかった『良いキクチ』」

■ブルージェイズ 6ー2 マリナーズ(日本時間17日・トロント)

 ブルージェイズの菊池雄星投手が16日(日本時間17日)、先発した本拠地でのマリナーズ戦で、今季2勝目を挙げた。日米通算90勝の節目を迎えた6回1安打無失点の快投で、昨季まで所属した古巣に“恩返し”。マリナーズの地元紙「シアトル・タイムズ」は悔しさを押し込めるように「彼がマリナーズでプレーしていたときにはあまり見られなかった『良いキクチ』が、昔のチームを苦しめるために現れた」と伝えた。

 初回1死から四球で走者を出したものの、続く3番のクロフォードを一ゴロ、4番のロドリゲスを空振り三振に。波に乗ると、2回から4回までは3人で片付け、5回先頭のウインカーに右翼への二塁打を許したものの、崩れることなく6回を90球、6奪三振でまとめた。

 同紙は、球宴選出を導いた昨季前半のようなパフォーマンスだとした上で「キクチは今シーズン最高の投球をし、ブルージェイズに比較的楽な勝利をもたらした」と強調。試合後、マリナーズのスコット・サービス監督の口数が少なかったことが、菊池を攻略できなかった打線への不満を示していると触れた。

 5月はここまで3試合に登板して無傷の2勝、防御率1.56と抜群の数字を誇る。前年の5月は防御率3.38、メジャー1年目の5月は防御率4.32だったが、4年目にして“5月男”ぶりが発揮されてきた。古巣相手に存分に見せつけた真価。マリナーズが手放したことを後悔するような姿を見せていく。

(Full-Count編集部)

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