鈴木誠也“初補殺”は「ピタリとボール来た」 捕手感心「GG賞獲っているの分かった」

自己ワーストタイ3三振…試合後は室内練習場で打ち込み

 鈴木の肩であればダイレクト返球もイメージできる距離ではあったが、右へ動いての捕球でコントレラスはワンバウンドを予想して構えていたと言う。この上ない位置で弾んだ捕球しやすい送球を笑顔で振り返った。

「さすがにあの体勢からだとノーバウンドで投げる力は出せない。だからワンホッパーで返してくると思っていた。走者の足にタッチしやすいところにピタリとボールが来たからね。あのプレーで、彼が日本で何度もゴールドグラブを獲っているのがよく分かったね」

 試合前に笑顔で談笑した筒香の犠飛を阻止した鈴木。気分よく迎えたその裏の第2打席で、初球を振り抜いた。無死一、二塁の場面で、相手先発右腕ブルベイカーの外角から中へ入る甘めのシンカーを狙いすましたように振り抜き、左中間を破る2点二塁打を放った。1試合2打点以上は、4月12日の敵地でのパイレーツ戦以来29試合ぶりとなった。

 長打で5試合ぶりの打点を挙げた鈴木だったが、他の打席はすべて空振り三振。4月21日のパイレーツ戦以来となる自己ワーストタイの3三振を喫した。試合後は室内練習場で打ち込みを続け、クラブハウスが締まる前に鈴木が戻ってくることはなかった。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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