「気楽に打ってる場合じゃない」オリ“元4番”が復調2安打も中嶋監督は奮起促す

オリックス・杉本裕太郎【写真:荒川祐史】
オリックス・杉本裕太郎【写真:荒川祐史】

杉本裕太郎はコロナ復帰後初安打を含むマルチを記録

■日本ハム 11ー4 オリックス(18日・ほっと神戸)

 オリックスは18日、ほっと神戸で行われた日本ハム戦を4-11で敗れ連勝は「3」でストップした。今季初の2桁失点と投手陣が踏ん張り切れなかった。唯一の救いは杉本裕太郎外野手がコロナ感染から復帰後初安打を含むマルチを記録。それでも中嶋聡監督は“元4番”に「あの打順で気楽に打ってる場合じゃない」と檄を飛ばした。

 チームは3点を追う5回に若月、福田、宗の3連続タイムリーで一時は同点に追いついたが、その後はリリーフ陣がハム打線に捕まり終わってみれば11失点の大敗を喫した。

 その中で復調の気配を見せたのがこの日、7番に入った杉本だった。3回の第1打席で左前打を放つと、9回の第4打席では右中間を深々と破る二塁打を放ちマルチ安打をマーク。新型コロナウイルスに感染し14日に1軍復帰を果たしたが、この試合前までは復帰後の3試合で11打数無安打6三振だった。

 昨季は打率.301、32本塁打83打点と大ブレークを果たし不動の4番打者として活躍したが、今季はここまで1本塁打、打率.134と本来の姿とは程遠い。

 2安打を放った“元4番”に中嶋監督は「徐々に徐々にですよね。完全にダメな状態からは抜けつつあるかなと思いますが」と復調の気配を感じ取りながらも、「主軸を張っている選手ですから。あの打順(7番)で気楽に打ってる場合じゃないとこだと思いますが。まぁでも、いいきっかけにしてくれれば」と奮起を促していた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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