ルースと大谷翔平“2人の二刀流”目撃、殿堂入りライターが101歳で死去 米メディア追悼

ベーブ・ルース氏(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
ベーブ・ルース氏(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ロジャー・エンジェルさんは約60年に渡って野球について執筆した

 殿堂入りを果たした高名な野球ライター、ロジャー・エンジェルさんが20日(日本時間21日)、マンハッタンの自宅で亡くなった。101歳だった。約60年に渡って野球について書き記してきたエンジェルさんを米メディアが追悼。米誌は「人生の一端でベーブルースを、もう一端でショウヘイ・オオタニを見た」と偲んでいる。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「情熱と共に野球について書いたロジャー・エンジェルが101歳で亡くなった」との見出しで報じた。夫人のマーガレット・ムアマンさんによるっと、死因はうっ血性心不全だった。記事は「エレガントで思慮深い野球ライターが亡くなった。アメリカが生み出した最高の野球ライターの1人と広く認識されていた」と伝えている。

 米メディア「CBSスポーツ」によると、エンジェルさんは1920年9月19日(同20日)生まれ。1942年にハーバード大卒業後、第2次世界大戦中は空軍の雑誌編集者を務めた。その後、「ホリデイ」という雑誌を経て、母に続いて米誌「ニューヨーカー」誌に勤務し、野球に携わるようになった。記事は「ヤンキースの27度のワールドシリーズ制覇は全てエンゼルさんの存命中の出来事だ」とし、「ベーブ・ルースからマイク・トラウトまで、あらゆる偉大な選手を目撃し、熱狂的なファンの情熱と好奇心、喜びを持ってこのスポーツについて書いた」と評している。

 2014年には、全米野球記者協会のキャリア・エクセレンス賞を受賞。全米野球記者協会に属したことがなく、番記者やフルタイムの野球コラムニストでもなかったのに受賞した初めてのライターとなった。最後の記事は2018年4月に「ニューヨーカー」に掲載された「ナイト・ムーブス」という記事だった。

「ニューヨーカー」は追悼記事を掲載。「彼は最高の野球ライターだっただけでなく、人生の一端においてヤンキースのベーブ・ルースを、もう一端ではエンゼルスのショウヘイ・オオタニを見ることができるほど長生きした」と偲んでいる。

(Full-Count編集部)

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