大谷翔平を韓国人記者が取材する理由「日本とのライバル関係も」「ファンすごく興味」

韓国MKスポーツの金載浩(キム・ジェホ)記者【写真:小谷真弥】
韓国MKスポーツの金載浩(キム・ジェホ)記者【写真:小谷真弥】

韓国ファンはNPB時代から注目「日本と韓国のライバル関係もありますから」

 韓国の野球ファンにとっては、ライバル国のスター選手。「OHTANI」の名前はNPB時代から国内に広がっていたという。

「2015年の『プレミア12』の時、ショウヘイは日本代表としてプレーしていました。投手として、韓国と2度対戦しました。準決勝では7回1安打無失点に抑えました。あの大会では誰もが彼の投球に注目していました。みんな『ワォ』という感じでしたね(笑)。そしてメジャーにやってきた。メジャーにやってくるまでの全てのプロセスがセンセーショナルでした。日本と韓国のライバル関係もありますからね」

 大谷は昨季9勝&46本塁打と投打で躍動。MVPを満票で受賞した。NPB時代から大谷の実力を知っていただけに、金記者は「驚いていません。ショウヘイはMVPに値する選手です」と断言。そして、グラウンドに落ちているゴミを拾うなど、大谷の人間性も注目のポイントに挙げた。

「ショウヘイは全てをうまくやってしまう。AI(人工知能)かと思っていましたよ(笑)。だけど、時々人間のように見えるんです。AIのようなプレーをしているけど、ショウヘイは人間です。素晴らしい人間です」

 37歳の金記者は韓国・ソウル出身。柳賢振がドジャースに移籍した2013年から渡米し、現地で大リーグ取材をしている。レンジャーズ-エンゼルス3連戦では、大谷の自打球関連でマドン監督に質問をぶつけるなど熱心な取材活動を行った。同じアジア出身者として期待は大きい。「今年もまたMVPを取ることを期待します。サイ・ヤング賞も」。ライバル国でも愛される存在であることに間違いなさそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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