外野手にビール瓶を投げつけ　ファンの“蛮行”に選手が激怒「リーグ最悪だ」

ジャイアンツ本拠地でパドレス外野手にボールやビール瓶が投げつけられた

■パドレス 8ー7 ジャイアンツ（日本時間21日・サンフランシスコ）

　サンフランシスコで20日（日本時間21日）に行われたジャイアンツ-パドレス戦で、観客席からボールやビール缶が球場内に投げ込まれるトラブルがあった。ジャイアンツのファンが投げ込んだとみられ、パドレスのジュリクソン・プロファー外野手は「リーグで最悪だ」と非難している。

　AP通信によると、3回のジャイアンツの攻撃が始まる前に、左翼の守備に就いていたプロファーが左翼席のパドレスファンに向けてボールを投げた。ところが、ボールはジャイアンツファンに渡り、このボールをプロファーに投げ返したようだ。プロファーは改めて別のボールを観客席に投げたが、これも投げ返されてフィールドにボール2球が転がった状態に。プロファーが審判に事情を説明し、ボールを回収しようとすると、スタンドからはブーイングが沸き起こった。

　さらに7回、プロファーが左翼線の打球を処理しようとした際にアルミ製のビール瓶がフィールドに投げ込まれた。怒ったプロファーはスタンドに向かって左腕を振るジェスチャーを繰り返した。プロファーは「非常に腹立たしい。好きなように言えばいい。（ファンは）試合を見るためにお金を払ったんだ。彼らはリーグで最悪だよ。何とでも言えばいいけど、物を投げようとしたら話は変わってくる」と怒りを表し、ビール瓶の投げ込みには「本当に頭にきた。とても危険だ。彼らは私の後頭部に当てることだってできる。脳震とうを起こしかねない」とぶちまけている。

　米メディア「NBCスポーツ」のジャイアンツ専門ツイッターアカウントが、ボールが投げ込まれたシーンの動画を投稿。「ファンよ、もっと良くなれよ」「これはクールじゃない」「品がないファン」「全くもって不必要で、品のない行い」「恥ずかしい」「こんなことするんじゃない」と球場のファンを非難する声があがったほか、「プロファーはファンを嘲弄していた。彼は報いを受けるに値する」とのコメントも寄せられた。